インフルエンザに感染したら免疫細胞の出番!

インフルエンザなどのウィルスは細胞の中に入り込んで増殖します。
抗体は細胞の中に入れないので、強力なウィルスは非常に厄介な敵といえます。

体内の免疫細胞はどのように戦うのでしょうか。
インフルエンザウィルスは体内に侵入したら、近くの細胞の中に入り、どんどん増殖します。
ウィルスに感染した細胞はインターフェロンというサイトカインを出して、
まだ感染していない細胞に危機を知らせ、ウィルスの増殖を食い止めようとします。
また巡回していたナチュラルキラー細胞もウィルスに攻撃を開始します。

同じくマクロファージも駆けつけ、感染した細胞を取り込んで処理し、外敵がどんどん増殖し、
マクロファージの手におえないと判断すると、ヘルパーT細胞に「敵が来た」と知らせ、外敵の情報を伝えます。
この時マクロファージは同時にインターロイキンというサイトカインを放出し、
脳の中枢に連絡をとって熱を出したり、T細胞を活性化させます。

報告を受けたヘルパーT細胞はキラーT細胞とB細胞に指令を出します。
キラーT細胞は直接感染した細胞を攻撃していき、
同時にヘルパーT細胞と一緒にインターフェロンというサイトカインを出し、ウィルスの増殖を抑えます。
指令を受けたB細胞は抗体をどんどんつくります。

抗体は細胞内に入れませんが、
ナチュラルキラー細胞やキラーT細胞が破壊した細胞からウィルスを取り押さえ、他の細胞への感染を防ぎます。

死にかけて弱ったウィルスはマクロファージが残らずお掃除します。
みごとな連携プレーでインフルエンザウィルスを除去したことを確認したスプレッサーT細胞は、
サイトカインを放出して免疫反応を抑制し、戦いを終わりへと導きます。
この時抗体は一度戦った抗原を覚えています。
2度目の侵入を防ぐためです。

しかし、インフルエンザウィルスは型を変異させ、何度でもわたしたちの身体の細胞で増殖しようとやってきます。
そのたびに、免疫細胞たちはみごとな連携プレーで戦ってくれるのです。